みろく山の会は11年前(1992-3)に創立10周年を記念して小草平に42本のブナを植えました。その後、多くのブナの芽がシカに採食されたために保護柵を設け、毎年柵内の下草刈りをおこなってきました。ブナは下草の影響を受けにくい高さまで順調に成長しましたので、今年(2003)は下草刈りを止めて自然に近い環境で成長を見守ることになりました。この機会に保護柵内外にはどの様な花が咲くのか、何種類の植物があるのか、シカの採食の影響などを調べました。 なおこの調査は、「丹沢の緑を育む実行委員会」の「ボランティア団体活動助成事業」より助成金をいただき、下記の方がたのご指導を受けて行いました。
調査内容 〇調査目的 保護柵内と柵外の植生調査 〇調査期間 平成15年3月〜10月 毎月1回 〇調査場所 丹沢大山国定公園内小草平の標高1,128m地点 (大倉登山口より大倉尾根を約2時間登る) 〇調査方法 保護柵内・柵外の植物の位置と花ごよみ作成・高さの記録・撮影 調査により分かったこと 〇60種の植物を記録しました。 それらは丹沢でよく見られる植物でした。 絶滅危惧種や丹沢に繁殖していないとされている植物は、 調査のなかではありませんでした。 〇小草平調査地はシカによる採食の影響を受けていることが わかりました。 小草平 植生調査 日記 調査結果と考察 ○ 調査地点とコドラート ○ 花ごよみ ○ 草丈の比較 ○ 分布状況から見えてくるもの 調査所感 調査の間には春の旺盛な植物の成長のため目印がわからなくなってしまいました。また豊かな柵内の植物に惹かれたのかシカに保護柵を破られ、調査中の植物を食べられた事もありました。 しかし、今月はどんな植物が芽を出し、どんな花が咲いているのかと楽しみに小草平へ毎月通うことが出来ました。 2004年も植物の活動と共に、私たちも調査活動を開始しました。 |