草丈の調査 〇調査内容 保護柵内と柵外の植物の高さを測り、シカの採食の影響を調べました 〇考察 @ 季節が春から夏に移るとともに柵内と柵外の高さの差が大きくなりました。 A 柵内と柵外の高さを比較して柵内の方が大きい植物は、シカの嗜好植物と考えられます。例えばイタドリは柵内の方が大きく育っておりましたが、夏が過ぎるころシカが柵を破って入り込みイタドリの葉を食べつくしてしまいました。このことからシカはイタドリを好み、柵外のイタドリは芽が出てもシカが食べてしまうため大きく育てないことが分かります。 B 高さが柵内と柵外で変わらなければ鹿の影響はないとみると、調査範囲では大部分の植物が柵内より柵外の背丈が低いことが観察され、シカの影響が大きいことがわかりました。 また、柵内と柵外で同じ高さであり柵外でたくさん咲いていたナツトウダイや、柵外のほうが背丈の高かったマムシソウは、シカの不嗜好植物と報告されていることが調査によって実感できました。 C AとBによって小草平調査地はシカによる採食の影響を受けていることがわかりました。 |