C山行  キリマンジャロ登頂 (アフリカ大陸最高峰 5896m)

日時・ランク・天候  11月3日(金)〜13日(月)  C-B-12   10人参加

   山行記  
 
 キリマンジャロ山行の結果:M.T(CL)
 10人の仲間がキリマンジャロ5896mに挑みました。うち7人は高所登山は初めての経験で富士さんのトレーニングを数回行うなどの準備してのぞみました。ガイド5名をはじめ、総勢32名の現地スタッフの力を借りての豪華な山行でした。途中、3か所の山小屋(ハット)に泊まり、3番目のギボハット(4700m)から山頂を目指しました。75歳のKさんは、5200m地点で引き返しましたが、9名は予定時間にギルマンズポイント(5682m)に到着しました。当日は視界が悪く風雪が舞う状況でしたので、ここから下山しました。ガスの切れ目に見えた巨大な氷河に息をのみました。赤道直下とはいえ6000mちかい高山に登るのはきびしいことを経験した山行でした。 

ギルマンズポイント  5682m

高度4300m地点より眺めたキリマンジャロ
 
  ★遥かな山キリマンジャロM.I
 成田を立って3日目昼前に登山口に着く。キリマンジャロを登りだして5日目の今日は、登頂の日。呼吸法のお陰で高度順応は順調である。雪が舞う中、傾斜はきつくなってギルマンズポイント到着。登頂数分で下山開始。空気が体に濃密にまとわりつく頃泪がぽろっと。夢を叶え夢の中を歩いていました。





  ★キリマンジャロ登山への挑戦:Y.K
 五十代ももうすぐ終わり、「何かに挑戦したい。」という思いで参加した。参加するには頂上を目指したい一心でトレーニングに励んだ。ギボハットまでは長く苦しい道のりだった。ギボハットに着いたとたん涙が溢れた。深夜ヘッドランプを付け、息を吐く事と体重移動を心がけ一歩一歩ギルマンズポイントを目指した。雪が降り風も出てきた。頭がボーとする。冬山も高山も初めてで山の厳しさを知り挑戦した甲斐があった。いつかきっとウルフピーク(頂上)に立ちたい。大きな夢に向って再び挑戦。サポートしてくださった皆様ありがとう。

ギボハットの宿泊棟

ギボハットの標識 4700m
 
  ★自然が大きい:Y.K
 生物の起源を訪れた旅の様でした。日本の植物と似ていても、微妙にどこか異なっていて、不可思議の感じがします。4000mを超えても各々生存の工夫を凝らした植物達がが楽しそうに鎮座しておられました。山麓の町、アルシャーを彩っているクリスマスツリー(ジヤカンダ)のブルーの美しさにも感動しました。 
  ★私の夢を実現してくれた山:Y.I
 キリマンジャロは、私が日本百名山を登頂したら登ろうと夢にみていた山でした。1年前から計画にいれていましたので、さっそく申し込みました。標高も6000m近くあるので緊張しました。その為の訓練として、中国スークーニャンに登った事とNさんに富士山に誘っていただいた事で大変助かりました。。私の場合1泊目の山小屋で体調を崩してしまい、皆様には大変ご迷惑をおかけしましたが、先輩の皆様の面倒見のよさには大変助かりました。お陰様で頂上まで行け感謝しています。

キリマンジャロホウセンカ

トリトマ

  ★75歳のキリマンジャロ:R.K
 真暗闇の中暫くじっとうずくまっていたが一向にやる気が湧いてこない。高度計は5200mをさしていた。このへんで諦めて降りないと夜半に出発したギボハットの小屋からさらにホロンボハット3700mまで降りなければならない。5日目に高度順応で4300m地点まで登った時に見た晴天のキリマンジャロ。風もなく暖かくゆっくり眺めた。それでいいのではないかと、自分に言い聞かせた。降りる途中こんな急登を登ったのかとびっくりした。驚いたことに先を行く現地ガイドは暗闇の中ライトなしでスタスタと歩いていた。
  ★すばらしい景色に感動:M.I
 高地トレッキングのため富士山に4回、努力の成果はポレポレ山行のおかげでギボハット4700mまでは高山病にもかかりませんでした。すばらしい景色に接して感動しかなりの枚数カメラにおさめました。ギルマンズポイントはガスの中で楽しみにしていた氷河やウルフピークも見えず残念。白いはずの雪面に黄色い斑点が見え隠れしていました。帰路も大いに楽しんでときめいた時をすごせた事はリーダーはじめ同行の皆様のおかげと感謝でいっぱいです。

高度順応  4300m地点

余裕の休息

  ★夢の海外登山・キリマンジャロ:T.T
 未経験の山の高さに挑戦の機会を得て、約半年前から長い尾根を歩く山行に参加し足腰を鍛え、富士山に3回登り高山病になりながら呼吸法を学び、低酸素室での心拍数・血液中の酸素濃度と空気中の酸素濃度(標高に逆比例)の相関、体調の変化を経験し、夢の海外登山・キリマンジャロ山頂に67歳にして初めて立つ事が出来ました。みろくに感謝です。
  ★七つの最高峰:S.N
 友人から借りた「七つの最高峰」を読んで、いつかその一つにでも登りたいものと思っていたら、当会がそのチャンスを作ってくれ勇んで応募した。最高点には到達できなかったが、著者の気持ちに少しでも近づくことが出来、満足しています。素晴らしいリーダー達、良き仲間達に恵まれ、本当に楽しい思い出深い山行となりました。アサンテ・サーナ

現地スタッフ

ジャイアントロベリオ

  ★山行後記:E.N(SL)
 今回の山行は高度にいかに順応するかということです。山自体が裾野が広大な山であるため急坂がない。山頂直下だけである。会でB山行を歩いている体力のある方ならいけます。後は富士山に通う事です。今回も何度か仲間で富士山に通って10名中9名登頂できたので成果は得られたと思います。その他水分を1日に2〜3リットル意識的に飲むこと。血液の循環をよくするためでその分おしっこが頻繁にでる。歩く時は呼吸法と体重移動を心がける。これさえうまくいけば順応はできる。高度にあまり強くない私だが、頂上直下岩場の急登で息継ぎが苦しかっただけで今回は高山病の症状はでなかった。天候が悪かったのでウルフピークまではいかなかったのですが、すばらしい景色と高所登山を経験したことが次の山行の糧となるでしょう。

  

                                      

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