《ヤマビル情報》

【1】丹沢でヤマビルに注意
○最近、丹沢山系で「ヤマビル」の被害が増えています。
  ヤマビルは丹沢の一部にもいたが、ここ5年くらいで急激に被害が拡大しています。
  被害地域の拡大は「シカのひづめに乗ってくる」との説が有力です。


○ヤマビルとは一体なにものか?そしてどんな被害にあうのか?
  ・日本にいる吸血動物では最大のもの。
  ・吸血量は約1CC、さらに一度吸血されると血が止まらなくなって、さらに1CCくらいが失わ
   れる。
  ・吸血によって@かゆみA流血がとまらないB赤く腫れる
    それ以外にも吸血部位からヤマビルの持つ細菌が体内に入り、発熱やリンパ節の腫れ
    などから入院した被害者もいる。

下左:背面の黒い線が特徴のヤマビル 下右:体重の10−20倍の血液を吸い膨張した様子
(写真は「ヤマビル研究会」提供)

○被害を防ぐには?
  @市販の虫除けスプレーをかけておく(効果は2−3時間)
  Aヤマビル専用の防除剤を靴や衣服などにスプレーする。
  B靴や衣服に塩をすりこんでおく。

○ヤマビル:
  ミミズの仲間と同じ環形動物でヒル類顎蛭目。沼や川にいる「チスイヒル」
  と異なり、森林や山中の落ち葉や石の下、浅い土中など湿気の多いところを
  好んで生息する。気温が25度以上になる5月から10月頃活発に活動する。
  体長は2-7cm。赤褐色で背面に3本の黒い縦線がある。1分間に約1m移動する。
  血液を固まらせない「ヒルジン」と、痛みを感じさせないモルヒネのような物質を
  出しながら吸血するため、被害に気づきにくい、吸われたら、すぐにはがして
  傷口から血を絞り出すようにヒルジンを除去すると凝固し易い。詳しくは
  「ヤマビル研究会」のホームページ=http://www.tele.co.jp/ui/leech/index.htm=へ。

 (東京新聞神奈川版(2006/5/5)からの要約引用)