畦ヶ丸・西沢周回尾根       (ヤブ) 


 日時・天候・ランク

 
4月23日  曇り晴れ  B-C-8:00  参加者 13名

  

 コースタイム


     集合 西丹沢自然教室 8:50    解散 西丹沢自然教室15:30


   西丹沢自然教室 9:00…西沢右岸尾根取付 9:15…9:53 P967手前 10:00…

   10:28 権現山 10:35…11:18 P1079 11:22…12:00 畦ヶ丸 12:30…

   13:05 善六ノタワ…13:17 P1119 13:25…13:52 P1033 14:05…

   14:39 P849…15:00 720M付近分岐点 15:05…15:30 西丹沢自然教室

                        歩行時間 5時間45分     休憩時間 45分

 

 山行記

 
西丹沢の西沢は、畦ヶ丸東の山腹から発し、本棚、支流に下棚を擁して白石沢に合流する懐の大きな沢だ。
その西沢の右岸尾根から入り、左岸尾根の先端まで歩くのが今回のルートだ。

西丹沢自然教室前の広場で体をほぐし、吊り橋を渡って入山。
少し登山道を歩き、2つ目の堰堤に延びる尾根に取り付き、権現山を目指す。
登り始め150Mほどは急登が続く。
途中、緩やかな部分もあったが、山頂までひたすら急登をよじ登った印象がある。
さわやかな色合いの、満開のトウゴクミツバツツジに励まされながら登った。

権現山からの下山路は、これが登山道かと疑いたくなるくらいの急傾斜だ。
ルートは権現山の登山道から分かれ、畦ヶ丸まで痩せ尾根が続き、ガレや崩壊箇所の通過もある。
面白いが、気の抜けない歩きになる。
が、ひょっこりとルート上に緩い凸凹の地形が現れた。
足元に落ち葉が積もり、柔らかい新緑の色合いを添えて、山はたおやかな表情を見せる。
こんな出合があるから、山は病みつきになる。
畦ヶ丸直下は馬酔木が茂る。5、6年前に畦ヶ丸から一軒屋避難小屋まで下ったことがあったが、その時よりも馬酔木が成長して、少し雰囲気が変わっていた。

下山は、山頂から登山道で善六ノタワに下り、タワから延びる尾根に上がる。
西沢の左岸の尾根筋を、ずっと通して下ると言う事だ。
急登を攀じて標高1119Mの緩やかな尾根を過ぎ、ルートは標高1033Mの広い尾根に緩やかに続く。
そのピークの先から、東南に続く細い尾根に入るのが今回のコースのハイライトだ。
緩やかに開けた1033Mの地点では北寄りに大きな尾根が延び、一段下がった地点で北東に続く尾根が延びる。目的の尾根はその分岐から南東に延びる細い尾根だ。
地形図で見ると、沢に挟まれた痩せ尾根かと思ったが、実際は意外にしっかりした尾根だった。

その後、ルートは標高849Mで南に進路をとり、720Mの緩やかに開けた尾根に至る。
そこで西沢に下るメンバーと分れ、末端まで尾根筋を辿り沢の合流点を目指す。
尾根は地形図では予想できない痩せ尾根となって、西沢、白石沢の合流点に到達した。

沿面距離10.19K、累積標高プラス1648.67M、マイナス1566.48M。
ハードだったが、面白さを満喫した山行だった。


 




西丹沢自然教室前でルートチェック
新緑が美しい




吊り橋を渡って入山
山は淡い春の色合いをまとっている




暫くは登山道を歩く




二つ目の堰堤から右岸尾根に乗る




権現山まではひたすら急登が続く




満開のトウゴクミツバツツジ
今年は開花が早めか?




山頂直下の急登
岩場が出てきた




権現山山頂




権現山から丹沢湖方面




権現山下山のスタートは穏やかな表情




ブナの芽吹き
うっすらと赤みがさして、柔らかい色合いだった
カメラに映らないのが残念!




権現から畦ヶ丸に続く尾根
崩壊箇所や痩せ尾根が続く




足元にホコリタケの愛らしい姿が




新緑の向こうに畦ヶ丸




畦ヶ丸手前のピーク




尾根筋に表れた幻想的な空間
こんな景色に出会えるから、山歩きはやめられない




馬酔木の茂る畦ヶ丸直下の急登




山頂で休憩する人達
ベンチの向こう側から登ってきた




山頂の標識




畦ヶ丸の下山に入って
マメザクラが満開




善六ノタワから尾根に登り返し、標高1119Mのピーク付近




1119Mのピークにて
権現山から畦ヶ丸に続く西沢右岸尾根を望む
この尾根筋を歩いてきた




畦ヶ丸も淡い春の装いだ




切れ落ちたわずかな余地を歩く




このルートのハイライト
標高1033M付近の広い尾根にて、進路を探る




急傾斜の細い尾根に入り、岩屑が出てきた




標高720M付近
対岸の山腹に満開の桜が見えた




尾根幅の広がった標高720M付近
ここで西沢に下るメンバーと分かれる




沢の合流点に延びる尾根
くっきりとした細い尾根は、地形図からは想像できない様相だ




尾根の先端
右から西沢、左は白石沢の合流点




トラック