ヤビツの森自然観察

日時・ランク・天候	2015年 6月 6日（土）　晴れ　①班 15人 A－A－3:30　 ②班 14人　B－B－5:00
コースタイム	【①班】集合場所　秦野駅改札口　8:00 　駅 8:18発－ヤビツ峠 … ヤビツの森自然観察 … 岳ノ台 … 菩薩峠 … 葛葉ノ泉 … 菩提－秦野駅 16:30 解散【②班】集合場所　秦野駅改札口　7:10 　駅 7:25発－蓑毛BS … ヤビツ峠 … ヤビツの森自然観察 … ヤビツ峠 … 大山 … 見晴台 … 日向薬師BS －伊勢原駅 16:30 解散
記　事	創立２０周年記念植樹地ヤビツの森で1.5H程度の自然観察を実施
～　自然保護部から　～　6月6日（土）、初めてヤビツの森観察会を開催いたしました。一昨年、会設立20周年を記念して植樹に参加された会員からヤビツの森の成長した木々を一度見てみたいとの声を受け、昨年春の新緑及び秋の紅葉の時期に合わせた自然観察会を計画しましたが、共に雨天で中止となりました。　今年も前日は雨模様で心配しましたが、①班15名、②班14名の計29名が参加した観察会がようやく実施することが出来ました。今回参加された会員の半分以上は植樹以降に入会された方が多く、みろく山の会で育成している森が、他のエリアと比べ木々の密度が濃く、そして高く成長した姿を見ていただけたと思います。　また今回樹木に造詣の深い会員さんに講師をお願いして、森の中での説明会及び林道などでも詳しく素晴らしい説明に、生徒の会員は静かに聞き入っていました。そして美味しい木の実の解説中に試食する会員から口々に美味しいとの声があがっていました。　今秋にも紅葉した森の観察会を予定しています、新たにバスでヤビツ峠まで行き、森まで往復する歩行時間が1時間のコースをあらたに設定しますので植樹された会員の皆さまの参加をお待ちしています。　～　山　行　記　②班　～　7時10分秦野駅集合。昨夜からの雨がまだチラチラ降っている。もしかして中止と思いながらも改札を出るとリーダー達が待っていた。蓑毛行きバスに乗る。バスの終点からヤビツ峠まで、②班は歩く。1時間ほどで到着。そこから10分でヤビツの森へ。「法人の森」の看板のゲートを入りゆるい坂を上っていった原っぱで、バスでヤビツ峠まで来た①班と合流。　自然保護部の人が、ヤビツの森の概略を話してくださる。「2001年にみろく創立20周年を記念して、ブナ・ケヤキ・ヤマボウシ・イロハモミジ・コナラ各240本合計1200本を植樹。2008年に神奈川県との委託契約が切れたが、其の後も鹿の食害がたえないため適宜植樹している。」とのことであった。　原っぱから見るヤビツの森は、木もまばらで大きい木も少ない。植樹したのは反対側の斜面とのこと。全員でヤビツの森へ移動する。フェンスのカギを開け中へ入る。鹿を防ぐため谷側をフェンスで囲っている。フェンスが破られたあとがあるが、イノシシの仕業。道沿いの木々の枝が足下から胸の辺りの高さまで無いが、これは鹿が食べたから。ヤマボウシの白い花が満開で美しい。頂上に着くとみろくが植樹したエリアへまたフェンスのカギを開けて入る。　みどりが濃い。原っぱから見上げた斜面と比べると、フサフサの男子とさみしくなったお父さんくらい違う。ここから長谷川さんの説明のもと見てまわる。ブナの木肌はまだ白くなっていない。太さは鹿の脚位。高さは4ｍ位だろうか。葉に赤い粒粒がケシ大から小豆大まで沢山ついている。種ではなく虫。虫こぶだそうだ。ここの標高が850ｍ程で、1000ｍ以下のところにブナを植えると虫にやられるとのこと。コナラの幹はブナよりはずっと太い。人の太もも位。高さは3ｍくらいだろうか。真っ黄色な木イチゴの茂みがそこここにあり、皆でイチゴ狩り。香りはそれほどでもないが甘い。山桑も身をつけているがまだ赤く、黒く熟していないのでこちらは酸っぱい。近くには大変美味しいというサルナシもある。実はまだ。山桑・サルナシは実生。バスタブほどの穴があいているがこれはイノシシが掘ったもの。早口言葉で鳴いているのはホトトギス。徳川家の紋に似た葉にブチがあるのがカンアオイ、ないのがウスバサイシン。ふたつとも葉をかきわけると、地味だけれどもベージュの趣がある花が顔をだす。倒れた木株からはひこばえが。　山は登るのはもちろん、こうやってじっくり自然に親しむのも楽しいと思うヤビツの森でありました。