大野山〜高松山

日時・天候・ランク 
5月10日   晴れ   B−B−7   参加者 13名

  
 コースタイム  
 集合  谷峨駅 7:50     解散  新松田駅 17:20


8:10谷峨駅…大野山登山口8:30…9:05林道出合9:15…9:45大野山10:00…

10:40高杉神明社…10:48高杉ウラジロガシ…10:55下降点…

11:20県道出合11:30…12:05北沢橋 休憩12:35…

12:45花じょろ道 八丁口…13:10烏サンショウ…13:35富士見台13:45…

13:55ヒネゴ沢乗越…14:10高松山14:30…15:25虫沢林道出合15:30…

16:00田代向

 
 山行記

 大野山と高松山をつないだ山行は、通常なら日影平〜秦野峠経由というルートになる。

これを、廃道になってしまった古の経路と、花じょろ道で結んだ今回のルート。

ここ数年、連休明けの恒例となった山行だ。

但し、下山路は毎回異なる。CLが探索してくる新ルートだ。

今回の下山路はどんな様子か?

一粒で二度美味しいこの山行。今回も噛み応え充分な山行となった。




谷峨駅前広場 藤棚の藤は盛りを過ぎていた




前方に東名・谷峨高架橋が見える
程無くJRの高架橋を右折 橋を渡って道なりにターン




田んぼの中の道 吊り橋を目指す




酒匂川にかかる吊り橋は、最大重量600Kの注意書きがある
13人乗ったが、どうやら体重はクリア




川沿いの道路から分岐して、九十九折の道




民家隣の細い道が登山口




登山道脇のアヤメ




細い沢に沿って、突然山道の雰囲気
都夫良野トンネルの上を通過




道標は良く整えられている




奥山家古道に出会う
天保年間から存在した、山北から玄倉・中川・世附を結ぶ「奥山家古道」の説明板
かつて生活の道として栄えた古道の一部を通過
古道出発点の萩原地蔵尊では、曳山祭りも行われる
この地域の歴史を語る道だ




頼朝の杖が根付いて桜になったと言われる、頼朝桜
元木は台風で倒潰、原木は樹齢80年とのこと




きれいなトイレ




緑深い気持ちの良い登山道




林道出合の休憩ポイント



チェーンソーアートのキジが店番をする販売所
オニユズジャムが美味しかったと、リピーター氏
小銭をちゃんと持参して、2パック購入




新設の鹿柵 このエリアはイノシシも多い




振り返れば箱根の山々
ここだけ山塊の上に雲!!
噴火警戒レベルが2の火口周辺規制に引き上げられた



この雲塊は大涌谷の噴気か




大野山山頂
下に丹沢湖 正面遠方に見えるのは畦ヶ丸か




気持ちの良い山頂




大野山のタンポポはカントウタンポポ




稜線伝いにルートが延びる
右前方の鉄塔辺りから神明社に下る




進路の皆瀬川を取り巻く山々が見渡せる




「ハイキング道」の矢印に従って歩く




牧草地を迂回して




大野山の東端に小さな祠が鎮座する
「古宮」と呼ばれ、神明社がかつて祀られていた場所だ
ここは、この地域の人々にとって重要な場所
爪先立って覗き込み、漸く屋根部分が見えた




神明社へ下る




高杉神明社
先の「古宮」が移された場所だ
何気なく通り過ぎてしまう山中の神社だが、ここでは近年、概ね5年ごとに重要な祭礼が執り行われる
600年の伝統を持つ、国指定重要無形民俗文化財である「山北のお峯入り」
口伝で継承された11種もの歌舞が神前に奉納される
かつては、この地区の家長のみで踊られたと言う祭りは、民俗行事として貴重なもの
前回は、平成24年10月に催されたとのことだ




高杉集落の手入れされた茶畑




高杉のウラジロガシ まばゆい新緑だ




樹齢約300年
昭和59年に県の天然記念物に指定された
旺盛な葉の茂り具合からも、力強い生命力を感じる








古の経路へ向け 市間集落の方向に進む




山腹はシャガの花盛り 今年は花が早いようだ




古の経路
倒木等あって荒れてはいるが 道形は残っている




急傾斜を九十九折に道形が続く
下に県道が見えてきた




照葉樹の落葉で足元が滑る!!




県道玄倉山北線との出合




皆瀬川に掛かる藤
藤がそこかしこに咲き誇り 見事だった




北沢橋のたもとで大休憩
清流と木陰がいい



八丁花じょろ道の道標




道を外れて沢に向かう




渡渉も楽しい




この急登! 八丁の花じょろ道はちょっと厳しい
ここを花嫁さんは歩いたのだろうか?
昔の人はタフだなぁ




新設の道標
古道を守る会の方々のご苦労が偲ばれる



振り返って見る辿って来た尾根




中ほどに平坦な部分も現れ ほっとする




尾根にある烏サンショウの大木



摩訶不思議な独特の樹形



烏サンショウの葉
烏サンショウは、サンショウよりも木・葉・実ともに大きい
秋に房状の実が落下する
その実から顔を出す種子は、ミカン科特有の香りがあるそうだ




またしても急登が続く




振り返って見る大野山




富士見台の休憩ポイント
もや霞となって、残念ながら富士山は見えない




富士見台から、意気軒昂 高松山直登チームが急登を行く




分かれて、こちらはヒネゴ沢乗越経由チーム




ヒネゴ沢乗越
ここを直進し沢沿いに下るルートが花じょろ道虫沢のルート




穏やかに高松山を目指す




高松山山頂
今日は若者たちが大勢で山頂を楽しんでいた




下山路は山頂の東から




尺里に向かうルートと道を分け、東進する




広く荒れた山腹を東に下る
もはや踏み跡はない




鹿柵に出合う ルートは間違いない!




シダンゴ山、宮地山 遠方に見えるのは臼ヶ岳か




鹿柵にそって下降




荒れた植林地の急降下




倒木を潜って




尾根は、いつしか歩きやすい気持ちの良い尾根に姿を変えていた




尚も急下降が続く
沢の音が聞こえて、やがて虫沢沿いの舗装路が見えてきた




下山ポイントに到着!




下山ポイントは、フトオ沢の左岸
スタートはだたっぴろい斜面だが、麓に向けてしっかりとした尾根筋に収束する
分岐は1ヶ所
問題無くクリアしていた