奥多摩駅から都道の出て、青梅街道を横切って、多摩川に架かる昭和橋を渡り鋸尾根登山道に入る。快晴に恵まれた。長い急階段を登り切ると、五重塔が建つ愛宕神社に出る。よく剪定された杉の植林の中に朝日が斜めに差し込んで美しい。鎖場や鉄梯子が現れるが同行メンバーは難なく通過する。
アップダウンを何度か繰り返し、正午前に鋸山に着く。陽溜まりで昼食をとった。
鋸山から大岳山へは穏やかな尾根道が続いた。初冬の柔らかな日差しの中をカサカサと落ち葉を踏む音を耳に、右手に白く輝やく富士山を見ながらゆく。
大岳山には二時前に着いた。
この山は、かってその山容から武蔵の鍋冠山と称されて、東京湾を行く船頭の目印となっていたという。山頂から南西の眺望が素晴らしかった。南の丹沢山塊から富士山、西へ御坂山塊、大菩薩連峰が連なる大パノラマにみんな見とれていた。
大岳山頂を後に大岳神社を過ぎて、御岳神社を目指す。神社に着く頃には陽が落ちてきた。冬桜が所々に寂しそうに咲いていた。ケーブルで滝本駅へ降り、バスに乗り継ぎ御嶽駅から帰途に付いた。
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鎖場を慎重に登る |
また鎖場です |
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