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23年 1月20日〜21日 D-C-10 晴・一時雪 3名 |
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御殿場口23:30・・・2合8勺2:45・・・5合目6:20・・・9:007合5勺
9:30・・・5合目10:45・・・御殿場口14:00 |
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12月下旬より続く安定した好天に恵まれての山行でありましたが、冬の富士山にしては雪が少なく、ほとんど夏道が歩けました。八合目の小屋で引き返しましたが、行動時間が長いためテント泊をしないで歩くことは難しいことがわかりました。 |
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厳冬期の富士山は気象条件が厳しい。独立峰ゆえの強風とアイスバーンだ。元F1レーサー片山右京さん一行のテントが吹き飛ばされ、2名が滑落死した事故は記憶に新しい。
今回我々は途中で幕営せず、夜を徹して登って、標高差2500mをピストンを試みた。午後11時30分、標高1280mの御殿場口を出発。1時間も歩くと雪が降り出す。午前2時45分、2合8勺。ここから大砂走りのルートを登る。と、いつの間にか雲を抜け満天の星に満月だ。暗黒の砂漠の先に雪をかぶった富士山が堂々たるシルエットを見せている。なんと幻想的な別世界!まるでキリマンジェロのようだとメンバーが言う。
宝永山の手前で雪が現れ、登るにつれツルツルの氷に変わってゆく。雲海の彼方から太陽が昇った。さてこれからだ。山はますます斜度を増すばかりだが、ピッケルは氷に突き刺さらない。ここで滑落したら一巻の終わりとCL.。砥いだばかりのアイゼンを慎重に打ち込む。風も強い。1時間に150mしか高度を稼げない。耐風姿勢をとって突風をやり過ごし、その合間に登るので埒があかないのである。
午前9時、7合5勺。雪に埋まった小屋の前でやっと空腹を満たす。だが、ここからタイムリミットの午後0時までに山頂を踏むことは困難である。やむなく撤退を決断し、再び長い道を下った。行動時間は14時間30分。中高年の登山としてはいささかハードであった。 |
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