黒部川下の廊下

日時・ランク・天候・人数
 2010年9月28日(火)~9月30日(木)  D-C-7.5  晴  12人
コースタイム
集合場所:新宿駅西口  9時00分
解散場所:東京駅    18時30分

①28日
  新宿駅09:00・・・13:00大町駅13:10・・・13:30大町温泉郷
②29日
  大町06:28・・・06:50扇沢07:30・・・07:45黒部ダム07:50
  ・・・09:00内蔵助谷09:10・・・11:40別山谷11:40
  ・・・13:50十字峡14:00・・・15:45仙人ダム吊橋15:55
  ・・・16:15仙人ダム16:15・・・17:20阿曽原
③30日
  阿曽原05:20・・・07:05オリオ谷07:05・・・:08:30志合谷08:40
  ・・・10:10最後の鉄塔10:10・・・10:40シジミ坂上10:50
  ・・・11:10欅平
 

※歩行:②7時間30分、③4時間50分
  休憩:②1時間30分、③1時間10分
報告事項 ・阿曽原温泉小屋 8,800円
~ 山 行 記 ~
屹立した大障壁に囲まれ、狭められた黒部川の左岸、川底から数十、数百m上の岸壁に刻まれた歩道が『下に廊下』だ。欅平から仙人ダムまでを「水平歩道」といい、それから上流、黒四ダムまでを「日電歩道」という。このコースは落ちたら助からない個所が非常に長く続いたので、2日間、緊張して歩いた。

9月28日…雨。新宿発のバスで信濃大町へ向う。大町温泉に13時30分着。このころは、雨も上がり、明日に期待が持てて来た。

9月29日…晴。早朝のバスで一路黒四ダムへ。ダムの横から黒部川に下り、川を渡り「日電歩道」へと進む。青空のもと、針金の手すりをつかみ、岸壁に刻まれた歩道をひたすら歩いた。白竜峡の付近で大雪渓が残っており、歩道をふさいでいるので、雪渓を巻くように長い丸太の梯子が絶壁に取り付けられており、こわかったが夢中で登った。下の川の流れは、コバルト色でとても美しかった。
17時全員無事に、阿曽原温泉に到着。温泉のお風呂はとてもいい湯かげんでした。

9月30日…くもり。朝5時出発。又、針金をつかんで「水平歩道」を欅平へと進む。大太鼓と名付けられた所は、岩がせり出し変わった所だった。2ヶ所程、沢の下にトンネルが作られていて、安全に歩けるよう工夫されていて、感心した。欅平に11時、全員無事に到着。危険な下の廊下に参加させていただき、CL、SLに感謝いたします。


日電歩道入口標識から一気に下降し、橋で黒部川の左岸に渡ると下の廊下の始まり。橋を渡りきると、左前方に黒部ダムの放水がシブキをあげて黒部川に落下している。
  
新越沢の合流点では、対岸に新越の滝が眺められた。
  
歩道近くまで雪渓の残雪が迫っている。
  
白竜峡近くの歩道を注意深く歩く。
  
一つ目のはしごと桟道のまき道、はしごは上下ともそれぞれ40~45段位あった。
  
十字峡。
画面右方が黒部川上流で、画面上方が黒部川右岸の欅小屋沢と、画面下方が黒部川左岸の劔沢が黒部川に合流して、画面左方の黒部川下流へ流れている。
1997年9月の十字峡。(故Kさん撮影)
画面右下が黒部川上流。現在は、この撮影場所へは危険のため立ち入り禁止となっている。この時は水量が豊富だった。
  
断崖絶壁にある水平歩道。
大太鼓。水平歩道もここまで来ると、欅平が見え隠れする。
黒部の三大岸壁のひとつ、「黒部の怪人 」という異名をとる奥鐘山西壁が目の前にそびえる。
足下注意に加えて、頭上も要注意。
  
志合谷の地下には谷を横切る150mほどのトンネルがある。写真はトンネルの入口。トンネルの中は上からは水が滴り落ち、足下に水が流れ、明りが無く暗闇なので、ヘッドランプが必需品である。
黒部峡谷鉄道の始発駅欅平駅。山行が無事終了して全員集合、記念の一枚。
  

過去の山行記録