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山行記 |
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8月2日、いよいよ草薙大吊橋から登山開始。昨日は、畑薙ダム手前の赤石温泉「白樺荘」に泊まり、英気を養ったので気合充分。東洋一と言われる全長182mの草薙大吊橋を、女性陣は悲鳴の一つも無くあっさり渡りきる。ヤレヤレ峠を過ぎ、ウソッコ沢でさらに3つの吊橋や梯子をやり過ごす。この道の途中にある湧き水は、甘くて冷たくてまろやかで最高の味であった。さらに、途中の横窪沢小屋では、無料のお茶をふるまわれ舌鼓を打つ。ありがたい小屋である。あいにく天気は曇天で見晴らしは良くないが、樹林帯を抜けお花畑が出てくると、2日目の宿の茶臼小屋はすぐそこにあった。 畑薙大吊橋 ヤレヤレ峠 茶臼小屋到着前の花畑で 茶臼小屋到着 3日目の8月3日は、朝5時に茶臼小屋を出発して、視界の悪いガスの中を茶臼岳、易老岳を経て光岳に向かう。前夜の雨で、茶臼岳先の木道のある湿地帯は大きな水溜りがあちこちに出来ており、迂回を余儀なくされる。道端のバイケイソウは、花穂が見事にあたり一面無くなっている。鹿の食害と思われる。数百mの昇り降りを繰り返したのち、静高平の水場で水を思う存分飲む。 静高平の水場 光岳山頂 光小屋に荷物を置き、光岳の頂上に向かう。15分程で山頂である。木々に囲まれ展望は良くない。山頂からさらに15分程先に進むと光石が突然林の中から顔を出す。50mを越す断崖絶壁の石灰岩である。天気が悪く展望がきかなかったが、岩の上に登ると大感激である。ツアーではここまで行かないようだが、光(テカリ)岳のいわれとなった光(テカリ)岩はぜひ見に行って欲しい。 光石 光小屋前で昼食 4日目、快晴。茶臼小屋から正面に富士山もくっきり顔を見せている。 聖岳に向かう途中の小河内岳の眺めは雄大で、富士山はもとより聖岳・赤石岳・悪沢岳等南アルプス3000m峰が一望できる。南岳東斜面のお花畑に大喜びしながら聖沢小屋に向かう。聖沢小屋に不要な荷物を置いて聖岳登頂へ。ダケカンバの林を抜けて、小聖岳からは左に聖岳大崩落を見ながら高山植物の咲き誇るハイマツの尾根を慎重に登る。さらに聖岳直下の300m近い急なガレ場を、息を切らしながらジグザグに登る。頂上近くで雷鳥に迎えられて12時30分、3013mの前聖岳へ登頂。大パノラマの山々を楽しみながら登頂の感激を味わう。 聖小屋からの朝焼けの富士山 聖平から聖岳を見上げる 聖岳山頂集合写真 聖平小屋(合成写真) 今回は、体調のすぐれないメンバーもいたが無事全員頂上制覇。山行前の丹沢での足慣らし登山等、今回の山行のために皆さんが事前準備をして参加した事が効いたようだ。この後メンバーは二手に分かれ6人はさらに三角点のある2987mの奥聖岳に向かった。窪地のある稜線はチングルマが咲き乱れる天上の楽園であった。 最終日の5日目、滝見台や聖沢吊橋の河原で休憩を入れながら一気に1100mを下り、無事聖岳登山口へ。 今回は、素晴らしいリーダーと楽しいメンバーに恵まれた本当に思い出に残る最高の山行でした。 |