奥多摩の日原川最大の支流である小川谷に大栗窪はあります。
奥多摩の沢は、苔むしたナメやナメ滝、滝の登攀よりも釜のへつりを主体とした沢が多いと聞きます。でも今回の大栗窪、確かにそのような面はありましたが、私にとっては滝(岩場)の登攀と高巻きで大変だったなあという印象の沢でした。疲れた〜。
初日は夕方出発、日原鍾乳洞先の林道をさらに奥に入り込み、入渓地点近くの林道脇でテント泊。翌日、林道沿いの滝上谷橋から沢に入ります。いつもながら入渓後の沢の様子がどのようになっているか楽しみでわくわく緊張する一瞬です。
最初はゴーロの中で小滝が続きます。大きな岩が多い気がします。大小屋の滝2段10mの上段部、普段は滝中をシャワークライミングだそうですが、まだ水が冷たく濡れるのを嫌って皆さん滝の左側からハング気味の岩を登ります。
途中の7m滝の登りでは、より安全に、リーダーは途中でハーケンを1本打ちました。その後、再び連続する小滝や苔むした滝、巻がいのある高巻きを何か所も通過しました。最後は右岸の斜面を詰めあがり16時少し前にやっと大栗の頭付近の登山道に出ました。
今回、ハングした岩の箇所もあり、体重の重い私には厳しい登りでした。ビビって登るのに時間がかかった箇所もあり、また巻きのきびしいところも多かったですが、パーティの皆さんに助けられて無事遡行することができました。流木も多く荒れて見える個所もありましたが、これもまた自然ですね。
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