D山行 鳥屋待沢

日時・ランク・天候・人数
2009年11月15日(日)   D−D−6 晴 5人
みろくのコースタイム


0730宝尾根端P0805…0810沢出合…0912F1…0930小幕岩…1008二俣左(520m)…1034幕岩(550m)…1125二俣右…1130昼食(645m)1151…二俣右(660m)…1200ハングの滝…12073段7m滝…1319F3mCS…1430三峰山(934m)1450…1545P510m…1610宝尾根端P

報告事項


山行記


 大山三峰は通常の縦走路も両側が切れており、かなり厳しい。その東側の斜面に食い込んでいる沢が鳥屋待沢である。標高千mにも満たない山の沢とは思えない急峻な沢で、それだけに沢登りの面白みも大きいのだが、ここ数年の間にこのあたりはヒルの名産地になってしまった。十一月になればさすがにヒル大丈夫だろうということで、この山行が計画された。

 当日は雨上がりの抜けるような青空で、沢の入り口近くに車を止めて八時に入渓。メンバーは五人で中級の沢には丁度良い人数である。雨後であるが水量は少なく、順調に高度を稼ぐ。左俣に入るとまるで人工的に作られたような一枚岩が現れる。幕岩といってこの沢の名物である。一同、自然の不思議に歓声をあげる。これを過ぎてからもいくつかの滝を順調に登っていったが、終盤のF7の滝は左岸を高巻く以外に方法がない。しかし崩れやすいザレ場のトラバースがあり、かなり恐い。ロープを張って慎重に通過する。やがて最後の詰めとなり、縦走路を行く人の姿が見え隠れするようになり、声も聞こえる。しかしこの沢は詰めが核心部といってよいほどで、先にもまして厳しいトラバースがあり、ロープを張って慎重に通過。潅木の尾根に入り、木を掴んで少し登ると三峰の頂上のすぐ手前に出た。時刻は十四時半で最後の所で思わぬ時間をとった。ここで沢装備を解き大休止としたいところだが、秋の日は短い。十四時五十分追い立てられるように下山する。

 下山は宝尾根に入る。上部は痩せ尾根で気が抜けないが、途中からは緩やかな尾根になり、ドシドシ下る。足が揃っていたためなんと一時間ニ十分で車の傍の林道に降りた。時刻は十六時十分でまだ日没までには充分時間があった。



小幕岩

大幕岩


チョックストーンの脇を登る


最後の詰めのトラバース