C山行 会津駒ヶ岳(雪山)
日時・ランク・天候  4月27日(月)〜28(火)   C−B−7   晴    10名参加
コースタイム

 集合 : 4月27日(月) 08時30分 東武線浅草駅
 解散 : 4月28日(火) 20時30分 東武線浅草駅

 4月28日(火)
 登山口6:10−−−7:00ヘリポート7:10・・・10:30駒ノ小屋10:35・・・
 11:00山頂11:15・・・13:30ヘリポート13:40・・・14:10登山口

 歩行 : 6時間、 休憩 : 1時間

報告事項  快晴に恵まれ予定通り全員が歩けた。
 
  山行記

 ケモノの牙のような、長い爪が10本付いたアイゼン。こんなもんを登山靴に付ける事になるなんて、2週間前には考えてもいなかった。
 雪山です。吹雪けばホワイトアウトになります。冬山装備で!《う・そ・だ・ろ〜っ》5〜10cmくらい新雪が付いた道を、6本爪アイゼンで登るのよね〜るんるん♪と軽く考えていたわたしはビビリまくった。
 山行12日前のミーティングは、わたしのためにあったようなもんだ。ドシロウトの無知、恐るべし!

 アイゼンを装着して立ち上がると、砂場で練習した時よりずっと安定していた。が、歩くと前爪が気になる。なんか変。「ところで、どーやって歩くの」、「フラットに」。「ほぉほぉ、そーなんだ。滑らないやん。わぉ〜これがアイゼンなんだ〜、歩ける歩ける」《そーいうことさ》、《くすくす》、《アホーはしゃぐな、うるせぇ》←みんなの声たぶん。

 登山道は雪の下で見えない。前々日降った新雪がスッポリと山を覆い、踏み跡もない。ちょっとまえに登って行った、山スキーの人のトレースだけが付いている。同じ方向を目指しているらしい。
 前の人の足跡が階段のようになっているので、それを同じように踏みながら上がっていく。滑ったり深く足が潜る歩き方は体力を消耗するのね。ふ〜む、そうかそうか。ちょっとだけコツが分かったかな、と思いつつ下を見てセッセと歩くと、前の人にぶつかってしまう。歩きのリズムがイマイチとれない。雪山も初なら、一般山行も初参加、なんです。無謀ですよね。
 
 快晴、ほぼ無風。空はまっ青で雪の山々は綺麗で最初の内は大喜び。でも斜度がきつくなると、みんな無口になった《ふ〜ふ〜疲れちゃったよ》。でも先頭を歩く人はもっと大変だ。自分の足で、雪に階段を作らないといけないんだ。いつもよりユックリなペースに思えるんだけど、とてもシンドい。なだらかな斜面に見えるけど、頂上にはなかなか辿り着かない。
 《ねぇねぇリーダー、一服しませんか。大気はイイし山は綺麗だし》と、高橋CLの後ろ姿に念力で語るのだが、てんで聞こえないらしい《とほほ、まだかなぁ》。やがて見えた、あれが頂上だ!見上げると低木の中に、頂上の目印の大きな木の柱のてっぺんが見えた。木の柱は、会津駒ヶ岳山頂と書かれているらしい。上の会津くらいの所まで、雪が積もっていた。
 
 山頂では、ゆっくり昼メシを喰って、リーダーが山座同定とかってするもんだ、と思っていたら、集合写真を撮ってオンナ3人でお花摘みに行き、味噌汁を飲み終わらないウチに、出発!と声がかかった。《め、メ、飯喰ってないんだが〜》
 天候が何時変わるかもしれない雪山で、風が吹き通る山頂にグズグズしているのは、NGなんだって。そうなんだ〜。小休止のたびに、剥き栗やチョコや、どら焼きをチビチビ食べつつ下山。

 アイゼンを付けているときは、登山靴だけの時と歩き方が違う。何度も注意されつつ、緊張しながら降りた。アイゼンを外した時は、ほっとした。林道に降りたときは、もっとほっとした。パーティ唯一の雪山初心者で、歩くのも遅いんです。重いのも担げないしね。頂上まで行けるのか?ちゃんと降りてこれるのか?と不安だった、ほんとに。

 初心者・中山を、無事に登頂、無事に下山させて下さった、高橋CL、伊藤SL、ありがとうございました。同行の諸先輩のみなさん、お騒がせいたしました。お世話になりました。
 雪の会津駒ヶ岳山行は、忘れられない想い出になることでしょう。前泊も山行も、と〜っても楽しかったです。躰鍛えますんで、懲りずにまたよろしくお願いします。



会津駒ヶ岳山頂にて 山頂からの展望
アイゼンの装着 出発前の腹ごしらえ なだらかで広々とした山頂
標識も雪の中 尾根には先客の足跡 正面奥には日光白根山
尾瀬の主峰「燧ヶ岳」 樹氷が残っていた 下山途中に振り返る


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