　前日の雨とは、打って変わっての晴天である。今日は気持よく山歩きが出来そうだ。高松山入口で下車.。10分程歩き尺里川沿いのトイレの前でストレッチ。ここが登山口になる。ここから舗装された車道を歩く。登るに従って眼下に朝日に輝く相模湾が見渡せ、時折り梅の花の甘い香りが通り抜けて行く。舗道は40分程続き、やっと山道に入る。ビリ堂を過ぎ、山頂間近は急登になるが、ここは今もひどく荒れている。

　山頂は広く、富士山がよく見える場所で昼食にする。風もなく暖かく暫く寝転んでいたい程だ。下山は第六天から右折、車道を歩くが、車も人にも全く会わない。春の陽射しは緩やかで、土手にはつくしが早々と顔を出し菜の花は黄色く揺れている。のんびりとした午後、高松分校は静かで、校舎の中央に掛けられている時計だけが動いている。又山道に入り最明寺史跡公園の分岐では景色が良い遠回りコースを取る。左に丹沢右に箱根の山並が見える。

　公園からは車道となるが、冬枯れの木々の中に鮮やかに咲く河津桜に騒ぎ、収穫の終わったミカン畑を通り抜けて松田山へ。ハーブガーデンでは約260本の満開の桜が迎えてくれたが、花も人も見事である。人を掻き分けてミカンを購入し、人を掻き分けて公園を去った。今回のキャッチフレーズ花も実もある山行は、ここで終了する。
　


高松山	河津サクラ

ビリ堂	荒れた登山道