念願の雪山入門、遭難・雪崩・凍傷・冬山入門の本を読んだせいか日程が近づくにつれ暗くなる。そんな感情も歩き出せば薄れてきた。程良い積雪のおかげで、赤岳鉱泉までアイゼンなしで行くことができた。冬景色が美しい。カモシカの親子とも遭遇した。天望荘の休業により宿泊客が流れてきたのだろうか。赤岳鉱泉は混雑していて案内されたのは白い息の出る凍え部屋だった。電源の入らない冷たいこたつ一つに11人全員が入る。じっと耐えていたら心なしか暖かくなってきた様な感じがした。外で風に吹かれるよりはましと無理にプラス思考に切りかえたものの電気の復旧に心からホッとしていまう軟弱者である。山頂ではマイナス30度だったのに寒さを感じなかったのが不思議だ。デジカメで集合写真を一枚撮ったら寒さの為にバッテリーが駄目になり、自分の写っているものがないのが残念だ。今回も無事に帰って来られた事に感謝する。 | |