C山行 三ノ沢岳▲2847m〜空木岳▲2864m〜越百山▲2613m

  日時・ランク・天候  7月27日(金夜)〜7月30日(月) C−C−10 晴 6人参加
  コースタイム 1日目
 新宿駅23:54
 
2日目
 岡谷駅4:00=5:05桂小場5:45・・・9:47胸突き八丁の頭9:52
 ・・・10:25西駒山荘10:55・・・13:38木曽駒13:50・・・宝剣山荘
 14:44(泊)
 
3日目 
 山荘4:30・・・4:50宝剣岳4:55・・・7:00三ノ沢岳7:20・・・12:05
 檜尾岳 12:10・・13:34熊沢岳13:40・・木曽殿山荘15:35(泊)
 
4日目
 山荘4:32・・・6:08空木岳6:20・・・南駒ヶ岳8:44・・・10:00仙涯
 嶺10:2 ・・・11:46越百山11:56・・・12:30越百小屋12:45・・・
 登山口15:23
報告事項  夜行での西駒登山ルートの胸突き八丁を踏ん張り、木曽駒山
 頂に立った時山登りをしてきた充実感があった。メーンの三ノ
 沢岳はカールのお花畑と360度の展望があり縦走路に加えて
 良かった。
 中央アルプスは混雑で小屋の対応は今ひとつ、木曽殿山荘は
 簡易トイレでペーパーなし。夏山に雷は付き物、各自の冷静な対
 応が大事。
 越百山からの下りは木の根がえぐれて段差で歩きにくい。
 殆ど岩稜歩きの中での花々に歓声をあげ、慰められ、背中を
 押された山行でした。           
               山行記
28日 夜行列車での睡眠不足を忘れさせるような、爽やかな登山開始であった。西駒登山ル
ートを樹林帯の中快適に高度を上げ、胸突き八丁の頭に至り、ようやく展望が開け木曽駒が
見えた。
 西駒山荘上部に、コマクサの群落があったが、過去に見たことのない濃い色彩に戸惑う。
なだらかな稜線の途中、濃ヶ池へ下り、初めて黒百合を見た。
 木曽駒の頂上は風が強く非常に寒い。ガスの切れ間から今宵の宿、宝剣山荘が見えた。
 
29日 宝剣岳は鋭くとがった岩稜であったが、岩は硬くあっけなく狭い頂上に到着。
 分岐にザックをデポし三ノ沢岳へ向かう。頂上直下の小カールにお花畑があり心が洗わ
れる。
主峰に戻り左手を覗くと、ホテル千畳敷の赤い屋根、正面にはこれからの道程、檜尾岳、
熊沢岳が見える、空木岳は雲の中。振り返ると今まで歩いてきた道が見渡せ、縦走の醍醐
味に浸る。程なく木曽殿山荘着、山小屋で初めて「おでん」の夕食をとる。それにしても混ん
でいる。

30日 混雑で寝不足のうえに、小屋前からの一気登りに心臓が悲鳴をあげる。空木岳
頂上到着後直ぐに雨が降り出した。と、下方で「ゴロゴロ」と不気味な雷鳴が、ますます強く
なってきた風と雨の中、稲光と雷鳴との間隔が徐々に短くなってきた。リーダーから「ザック
をおろし、木の中に退避」の指示があり、ハイマツの中にうつ伏せになった。それから雷が
遠ざかるまで40分間、下から吹き上げる雨と強風の中じっと耐えていたが、寒さのため歯の
根も合わない。リーダーと仲間の存在が、これほどまでに強く感じられたことはなかった。
「山は一人で来るところではない。」
 仙崖嶺の手前で雨はやみ、岩また岩、モザイクのように重なり合った岩を登り、下る。岩の
間から反対側の谷が見えたり、2点支持の岩があったり、楽しい場所である。
 11時35分、遂に本山行最終目的の越百山山頂へ到着。リーダーから差し出る手に、各々
握手をしつつ、3日間の思いがよみがえる。
 
        


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