山行記
私にとってヤブコギとは聞いた事があるだけで経験してみようという興味もなく、むしろ
なぜ?ヤブコギ?と疑問でした。参加のきっかけは年明けの冬山の山行を申し込んだ際、それ
が会の山行初めての申し込みであった為、承諾してくださった遠藤リーダーより強制ではあり
ませんが事前に山でお会いできればと、この白銀山を誘ってくださいました。山といっても私に
とって初のヤブの中でお会いするのですからCランクの実力発揮できるか心配でした。
当日ゴーグルやヘルメット持参のちょっとマニアックなヤブ好きの面々の話を聞きながらの歩
き始め、緊張が少しずつほぐれ、何やら期待めいたものと初挑戦の闘志がでてきました。
かなりの経験をつんだメンバーも今回は手強かったと聞きました。
かすかな踏み跡しかない所を行き先の道探しは体力以外に気も遣い勘もいるので、ベテラン
任せで後を追い夢中で漕ぎ掻き分けました。あとからこれがヤブの醍醐味だ!とか、頭から突
っ込めなどと掛け声が何度もかかって、狭い視界の中での気分を明るくしてくれました。かなり
ワイルドに強引にバサバサやっていくうちに疲れを越え快感になってきます。
驚きの声が上がった山頂は天空しか見えないヤブの中、でも楽しくなって笑顔の記念撮影
でした。タオルを被って鼻の下で結んだ姿はお互いに顔を見合っては吹き出し、結構厳しかっ
たはずなのにとても楽しかったし、よく歩いたなぁと全員満足げに下山した時なぜヤブを漕ぐの
か疑問でなくなっていました。
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繁茂する枝・笹を漕いで・・・・・歩行 |
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