第三回日本横断夢の縦走④ 開田高原~駒ヶ根~北沢峠
(2015.10.30-11.01) 

  今回の山行は、前回降りる予定だった開田高原から木曽福島の駅までと来年予定している中央アルプスと南アルプスを繋ぐほぼ車道歩きの山行。

                   隊長のジャンボ高橋
                   渋い山屋の中村(直)
                   ニコニコ大臣の横山
                    カモシカの船戸
                    教育係の武沢
                     春風の大場
                  ふんわりわたあめの原
                    努力の中村(志)
                  スーパーパワーの野澤
                    (以下:敬称略)





 10月30日   薄曇り  開田高原~木曽町三岳
                行動時間 5時間
                夕食 焼肉 玉子スープ

 八王子駅に7時15分集合。今回の山行は平場歩きが主なため、みんなも何となくゆるりとしたムード。ニコニコ大臣は前回軽量化してきたのに、今回はまた元に戻り88Lのリュック。気持ちと一緒にリュックも膨らんだのだろう。
 スーパーあずさで塩尻の駅に到着。塩尻駅からはワイドビューしなのに乗り木曽福島駅へ。木曽福島の駅は昔の宿場町を思い起させる建物となっていて、風情がある。ここから、途中開田支所で乗り換え越バス停まで約1時間、この区間のバス料金は何と200円。地方に行きバス代の高さに驚かされることが多々あるが、この安さにビックリ。多分地元の人たちの為に安くなっていると思われるが、登山者の私たちがこの料金で載せてもらうのは、気が引けるが、安いのは大好き。
 越バス停に近づくと船戸が、来年入浴予定の日の出旅館を見つける。バス停のすぐ側だ。
ここから今日は、木曽町三岳まで約21㎞の道のり。
 途中、御嶽神社里宮に寄るも売店は残念ながらおやすみ。ビールの自動販売機を探しながら歩くが、見つからず、あ~残念。

 
 木曽町三岳の休憩所で美味しい焼肉を食べる。
 焼肉は野澤が、100円ショップでザル状になった網を買い、その上に魚を焼くときに使うアルミホイルを被せ、焼肉ができるよう家で考えて来てくれた方法で行う。これだと軽くて済む。焼肉でおなか一杯になり、就寝。











 【越バス停 11:50  木曽町三岳 16:50】

10月31日   薄曇り  三岳~木曽福島  駒ヶ根~仙流荘
               行動時間 9時間10分  
               朝食 かまぼこ、お茶漬け  
               夕食 混ぜ込みごはん みそ汁、海藻サラダ

 

 朝5時起床。朝食にお茶漬けを頂き、6時出発。今日は、木曽町三岳から木曽福島駅まで歩き、駅からタクシーで駒ヶ根ICへ行き仙流荘仮眠所まで35㎞を歩く。今回の山行で一番長い。木曽福島から駒ヶ根の間に横たわる中央アルプスは来年回しだ。木曽福島の駅でそばを食べたかったが、朝早くて空いてなかった。タクシーの運転手にお願いして、福島宿上の段の町並みに寄ってもらい少しだけ観光し、駒ヶ根ICでタクシーを下車。また歩き始める。途中のセブンイレブンに寄り、昼食を買う人、中華まんを買う人、フランクを買う人。

 

 天竜川を渡る手前で、休憩、この橋の欄干には竜がいる。後ろを振り返ったら、来年登る予定の中央アルプスの山が良く見える。中村直が、山々の説明をしてくれる。来年も頑張るぞ~。
 かっぱふれあいセンターで中玉トマトを買う。このトマトのおいしかったこと。
 途中の集落では、犬にほえられる。大きな荷物を背負った集団は、犬にとっては怪しい集団だろう。
 ここから少しづつ上り坂。中沢峠まで約850mを登る。山の中で850m位わけないと、思われるかも知れないが、道路は舗装され、10キロ以上の荷物を背負って歩くのは、かなり足に負担が来る。おしゃべりもしないで、ただ黙々と歩く。やっと、中沢峠に着いたら、「試練と試練」、「修行と思って歩いた」など、今回いちばんの難所だった。これから下りだが、足に負担を与えた後の下りは、なお辛い。大場が少しビッコを引いている、しかし、愚痴も言わずたいして遅れもせずに歩く。大したものだ。春風のような大場だが、この山行にかける意気込みを見た思いがする。

 パワースポット・分杭峠へのシャトルバスの発着所である栗沢駐車場に到着。自動販売機で各自思い思いの飲み物を買い、ベンチで休んでいると、白っぽい石をバケツに入れた男の人が近づいて来て、この石を手で握っていると、手が温かくなると言う、そして、船戸や、中村志の手を握り何やら説明をしているが、ちょっと、怪しい感じがする。男の人の手は握らない。
 仙流荘仮眠所に到着したら、どこから来たのと聞かれる。駒ヶ根インターから歩いてきたと言ったら、峠を越えてきたのかと言われ、そうだと言うと、感心しているのか?あきれているのか? へぇーと一言。この人が後からトマトと山ブドウ、九個のリンゴをいただいた。励まされているようで、嬉しい。今日の夕食は前回1日早く帰ったので使わなかった、わかめの素を入れた混ぜ込みご飯に今半の牛肉そぼろをかけ、味噌汁と海藻サラダにサラミとチーズを混ぜていただいた。軽量化とカロリーを考えた食事となった。

チョット怪しい                             仮眠室

 【三岳 6:00  木曽福島駅 7:20】
 【駒ヶ根インター 9:00  仙流荘 16:50】
                      
11月1日   晴れ   北沢峠~仙流荘
               行動時間  5時間20分
               朝食 スープ春雨に小魚、しゃぶ餅、クラッカー入り


スープにクラッカーを入れるのは珍しいし、とても美味しかった。

 

 5時55分(臨時)のバスで出発。予定より10分早い。北沢峠までバスの運転手さんが車窓からの景色を名調子で説明してくれる、楽しいひと時。バスを降りたら、ピリッとした空気。今日は北沢峠から仙流荘仮眠所までのほぼ下りの歩き。主な荷物は仮眠所に預け、日帰りの荷物だけ。

 

 大平山荘の前から登山道にはいる。今日はトップを交代、最初は原。ところが、飛ばす、飛ばす、後ろから早いよ~の声、寒いから温まったほうが良いからと原は澄ましたもの、しかし少しスピードを落としてくれた。次は、野澤、順調に歩いていく。途中渡渉を覚悟していた場所にも、何本かの丸太で作られた橋があり渡渉しないで済む。しかし、橋の中ほどで大場が四つん這いになっている、そんなに怖そうな橋でもないのにと思って、後で聞いてみると、靴ひもが木に引っ掛かり、よろけてしまったそうだ。落ちなくて良かった。 
 次は横山、中村志。河原歩きになると登山道が見つけにくい、ジャンボ隊長に聞きながら歩いていく。とうとう堰堤にぶつかる、左岸を歩いていたが、こちらは行き止まり。右岸に行くと階段がある。ここを登ると、道が見える。和泉原井筋跡の案内板を過ぎ(和泉原井筋は、江戸時代に水利事業に尽くした伊東伝兵衛が構想した水路。昭和時代に全体が完成した。)これからは、バス通りを歩く。
 途中、バスが止まり運転手に大丈夫か?と聞かれる。まさかこの道を好きで歩いているとは、思わないだろなー。仮眠所に到着後、荷物を持って、仙流荘の日帰り入浴へ。お風呂好きの船戸が今回の会計の精算をするために早々とお風呂を出ていく。順番にいろいろの役目を各自がこなしていく。シリーズでテント山行をやる良い方法だと思う。連れて行ったもらう山行ではなく各自が自立した登山者になるために。
 仙流荘で昼食を頂き、タクシーへ。  

河原で休憩                              仙流荘にて

  【北沢峠 6:40  仙流荘 11:30】

 この山行で、1日目約3万歩 2日目約5万歩 3日目約2万5千歩、合計で10万5千歩。良く歩いたな~
 今回はテントを張らないで済んだ。テントは夜露で水分を含むとズッシリと重くなる。自分が持たなくても、仲間として、重くなるのは大変だ。1泊目の休憩所は、ジャンボ隊長が探し出してくれた。2日目の仮眠所は一回目のCL坪井隊長から受け継いだ様子。山の中を調べるのも大変だが、寝る場所や、道路を調べるのは、もっと大変。先人の人達やジャンボ隊長に感謝しつつ、今年最後の山行は終わった。しばらくこの仲間一緒に会えないのは、寂しい。
さて、来年はどんな山行が待っているのかな。     武沢・記