日本横断夢の縦走パート2 I 北沢峠〜三伏峠 (2011.9.22−9.25 歩行距離 39.3q) |
百名山を目指すジャンボと左光は、今回の山行で塩見岳を登り、めでたく達成となる、又ブルーベリーの収穫もあり晴天の秋山を存分に楽しむ。 |
参加メンバー 隊長の坪井 ジャンボ高橋 一寸待っての坂本 テント師範の左光 心配性のマリア 最年少の鶴飼 いぶし銀の関 2011年の長島 (以上8名、敬称略) |
9月22日 八王子駅〜仙流荘別館
八王子20:34発のスーパーあずさは、始発駅新宿での人身事故の影響で18分遅れの出発となる、岡谷で飯田線に乗換えて伊那市まで行く予定であるが、予定通りでも乗換え時間は2分である、これが伊那市までの最終便なので、どうなる事やら心配であったが岡谷駅で飯田線の便が待っていてくれる、伊那市駅で降りジャンボタクシー(13,000円)で仙流荘別館へ向う、今年の7月、猛暑の中を高遠から歩いた事を思い出す。 24:10仙流荘の駐車場はほぼ満杯である、車中泊の人も多い様である、三連休で今シーズン最後の南アルプスを歩きたい山屋さんであろう、懐かしい別館に入り、女性3人は小部屋に、男性5人は大部屋に分かれ直ぐ寝る。 9月23日 北沢峠〜伊那荒倉岳 行動 8時間25分(歩行距離 12.0q) 朝食 にゅうめん、餅 夕食 焼鳥ラー油丼、スープ、漬物 4:00起床、朝食を済ませ支度をしていると、登山客が多いため臨時便が早く出ると分かりバス停に並ぶ、5:35の臨時便で出発、小1時間で北沢峠に着く、トイレの左脇からの道を仙丈ヶ岳へ向う、1回目の休憩時に長島がカリカリ梅を出す、今年6月隊長宅でのカリカリ梅講習会で造ったものだ、 美味い! 文句なしである。 仙丈ヶ岳の登り、休憩から歩き始めた時に隊長は「足がつったー」と云う、夏ズボンで来たので休憩時に少し冷えたらしい、左光がくれた薬を飲むと直ぐに回復する。 仙丈ヶ岳から仙塩尾根を南下する、頂上に壊れた標識の伊那荒倉岳を下ると、右手に池がある、地図には枯渇と記されているが、満々と水を湛え流れ出ている、台風12号の影響か、柔らかい草地にテントを張る、水は池の50m下の方から涌き出ている。 未だ早いので外で炊事をする、夕食は新メニューである、コッヘルを熱し食べるラー油を入れ、ピーマン、しし唐、ねぎ、焼鳥(缶詰から出して冷凍したもの)を炒め御飯の上に載せる、簡単に出来て美味い。 寝不足、疲れもあって17:30には寝てしまう。 【北沢峠6:31 仙丈ケ岳10:37 伊那新倉岳14:02 テント場14:40】 9月24日 テント場〜北荒川岳 行動 10時間30分(歩行距離 12.3q) 朝食 玄米かゆ、餅、漬物 夕食 中華丼、スープ、漬物 3:30起床、外に出しておいた水が凍りかけている、テント内で炊事をすると外との温度差でテント地が結露してくる。 5:20出発、かなり寒い、最初の休憩場である独標(2499m)では360度の大展望が待っていた、北に甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、南に塩見岳、西には中央アルプス、東に見えるのは八ヶ岳であろうか。 横川岳の頂上を直角に左に折れ野呂川越に出る、ここを左に下ると5年前にお世話になった両俣小屋である、今回は三峰岳へ直進する。 三国平の手前で隊長がストップを掛ける、ブルーベリーが群生しているのである、全員で採る、マリアはこんな事が大好きだと言う、隊長は次回ジャムにして来る等と言っている。 熊ノ平小屋では冷たく美味しい水がどんどん出ている、 今日の幕営予定地はこの先3時間20分の、北荒川岳キャンプ場跡地であるが水場が不確かだ、小屋の人に聞くと水は出ることは出ているが周囲にゴミがあると言う、ここで男性2?、女性1.5?の水を背負う。 疲れた体に新たな荷重はずっしりと重い。 塩見岳が眼の前に見える北荒川岳を下ると、西側が大きく崩壊しているザレ場に出る、本日の幕営地である、風を避け東に少し下ってテントを張る、外は寒いのでテント内での炊事となる、夕食は中華丼、これはお湯を注ぐだけなので簡単だ、炊きたての御飯に載せていただく、味はマズマズである。 テント場はやや傾斜している、寝ると銀マットの上をずり下がる感じである、隊長は最初から足元まで詰めて寝る、隣の左光は上部に詰め蝉の様に停まって寝ている、朝起きてみるとやっぱり彼女も下にずり落ちていた。 【テント場5:19 野呂川越6:55 三峰岳10:12 熊の平小屋11:57 北荒川岳15:38 テント場15:52】 9月25日 テント場〜鳥倉林道ゲート 行動 9時間5分(歩行距離 14.8q) 朝食 にゅうめん、餅 3:30起床、かなり寒い、満天の星空に細い三日月、今日も晴天のようだ。 5:10出発、稜線上の道は西側に大きく崩壊している、マリアが怖いと言う、少し行ってから東に下り樹林帯の道を進む、岩場を登ると塩見岳東峰(3052m)である、ジャンボと左光は百名山達成である、皆で握手し合う、涙もろいマリアの眼が潤んでいる、ジャンボは娘さん(書道師範)が書いてくれたと云う横断幕を出し記念写真を撮る。 |
ここは長野県と静岡県の県境でも相当南なので富士山が大きく見える、西峰に進み下る、 この下りはかなり急なので慎重に下りる。 塩見小屋に到着してほっとする、コーヒー、ココア等を頼みくつろぐ、関は用意して来た赤飯、尾頭つき(イワシの干物)を出し、ジャンボと左光の百名山達成を祝う。 樹林帯のアップ、ダウンを繰り返し三伏小屋に着く、ここでタクシー会社に連絡を取り下山時間の確認をする。 豊口山分岐を左に進むと水場がある、空き缶がコップ代わりに置いてある、ここの水は冷たく美味しい。 鳥倉(豊口)登山口からは舗装道路を歩く、山葡萄の葉は見られるが実は未だの様である、ジャンボタクシーにて銭湯清流苑へ行き汗を流す、但し電車の関係で30分という慌ただしさであった、この銭湯は入浴料が400円な のであるが、タクシーで貰った優待券で無料であった。 電車の中で会計のジャンボはボックス席に1人で座り計算をし、1人8800円の精算となる。 【テント場5:11 塩見岳7:20 塩見小屋8:25 三伏峠11:24 鳥倉林道ゲート14:17】 |