中央分水嶺踏破シリーズ6

四阿山 山行記

 

分水嶺の秋シリーズのスタート。常連メンバーに初参加の4名を加えて12名の大部隊での挑戦となった。大型台風を心配したものの、うまい具合に一足先に通過してくれた。台風の風に耐えた紅葉を愛で、四阿山では霧氷の造詣を楽しみ、毛無山では北アルプス全容の展望を堪能した。若干分水嶺をそれたところもあったが、ヤブにも挑んだ。自然と仲間とおいしい食事を楽しんだ、充実した3日間だった。

 

 


10月10日 土曜日 晴れ

 東京発6:58のあさま503号に乗る。3連休の初日。大宮で満席になったが、安中榛名でぞろぞろと降りていった。我々は上田で降りる。予約していたジャンボタクシーと中型タクシーに分乗して鳥居峠に向かう。紅葉のベストシーズンであるが、2日前に直撃した台風17号で、だいぶ吹き飛ばされてしまったようだ。青空が広がっているが、四阿山の頂上は雲の中。夕方にはにわか雨が振るという予報ではあるが、その後の2日間は晴天の見込み。

鳥居峠のレストハウスの駐車場でストレッチをする。前回は、1時間以上待ってもらったタクシーに、道の反対側の脇道で拾ってもらった。道路を渡って地面にタッチ。ルートをしっかりとつなげる。

 

9:36 いざ歩き出そうとしていたら、林道の入り口に車が止まって、ゲートの鍵を開けてくれた。秋のシーズン中、ゲートを開放して一般車が入れるようになっている。少し歩いたところに杭が立っている。県境沿いの道は、ここから分岐しているようだが、笹薮に覆われている。地形的にも林道の方が高いようにも思われ

たのでしばらく林道を進んだが、どうも皆さん、分水嶺への引力を感じるらしく、ヤブの薄いところを狙っては左手のヤブに出たり入ったりする。そのうち、踏み後のようなものを見つけて、



県境の尾根に取り付いた。しっかりした道は続いているが、あまり歩く人がいないらしく、左右の笹が道を覆っている。初日の先頭は坪井班が担当。ヤブがきつくなると、堀ちゃんがうれしくなって突っ走る。

10:33−40 的岩山と巻き道との分岐で最初の休憩。初日のヤブは想定外。金子さんのダンディーなズボンは、ここまでのヤブで真っ黒になってしまった。的岩山までは傾斜がきつくなるが、ハイペースを維持したまま登っていく。今回は、分水嶺初参加の人も多く、足並みを心配していたのだが、昔から一緒に歩いてきたパーティの様な一体感で急坂を登っていく。これならば、あさっての大薮も果敢に攻めれそうだ。

11:19−26 的岩山は平凡な高みに過ぎない。三角点フリークの堀ちゃんが藪の中に埋もれていた三等三角点を発見。さらに進んでいくと、石垣が現れた。よくこんなところに石垣を築いたものだと思いながら進んでいくと、だんだん石垣が高くなっていく。おや、これは一枚岩だ。幅2mほど、高さ10mを越える一枚岩が延々と続いている。岩の割れ目が石垣の様に見えたのだ。200mも歩いただろうか、一枚岩に1mほどの穴が開いているところがあった。その昔、源頼朝が矢を射ったという伝説が伝えられる。的岩の名の由縁である。



 

11:58−12:24 的岩を背に昼食タイム。ここで、下からの道が合流してくる。駐車場まで15分との表示。林道を車で走れば楽だけど、尾根沿いに歩いてこなければ、的岩の全貌は体験できない。ここから先は、よく整備された登山道になる。何名かの登山者に出会う。



13:00−08 しばらく登ると東屋がある。浅間山の頂上には雲がかかっている。右手には前回歩いた篭ノ登山、湯の丸が続いている。左手には12月にいく鼻曲山が見える。さらに高度を稼ぐ。風が強くなってきたな、と思ったら冷たいものが頬に当たる。霙は直ぐにやんで、虹が出来た。紅葉と虹の競演を楽しむ。昭文社の地図に載っている水場を目指して登っていくが、昭文社の地図の分岐点を過ぎても水場の分岐が見当たらない。右側の斜面も崖のようになっていて降りれそうに無い。ここで水が確保できないと困ったことになる。

13:47−53 隊を止めて地図の再確認を行なう。さらに上に水場があることを確信していた石井さんが上の方に偵察に行き、水場を見つけてくれた。



13:56−14:17 嬬恋清水と名の付いた立派な水場だ。頂上から150mほどしか下りていない場所だが、おいしい水が懇々と湧き出している。エアリアの地図とは標高で60m、距離で300mほどずれている。決して分かりにくい場所ではない。もう少し丁寧に地図を作ってもらいたいものだ。明日の行動分までの水を確保して頂上に向かう。ガスの中に入ってしまい眺望は全くないので、頂上は明日の楽しみにして、根子岳方面へ少し下る。稜線の北側の木は、霧氷で真っ白になっている。10分ほど下り2280m地点で広い場所を見つける。

14:48 エジンバラ流ストレッチ。フカフカの草地の上に座って、右足こっちで、手はあっち。ちょっと難しい。外でみんなで食事をしたかったのだけど、風が強く冷え込んできたので、各班のテントの中で食事の準備をする。清水さんは幕営初体験との事で、優しいお姉さん



2人が丁寧なご指導。先ずは、御飯炊き。初日は、ヤブクイーンが模範を示す。3−10−3−10の基本パターン。メインディッシュはカツ丼。エリザベスが、ヤブ突破を祈念して揚げてきた分厚いカツを煮込む。食事が出来るまでの間は、各自の持ち寄りの嗜好品を楽しむ。計画は立てないのだけど、いつも、不思議にかち合わずバリエーションが楽しめる。今回は、紳士のバーボン「
Gentleman Jack」、三浦の大根の香り高き焼酎、一年物の山ぶどう酒、赤ワイン、ブランデーに、正蔵さん差し入れの坪井家特製梅酒、武沢さんの老酒、etc. とフルコース。これらのお酒を誘い水に、他のテントを巡ったが、船長の魔法のポケットから出てきた各種おつまみの他には、あまり収穫がなかった。お酒は、我が班が一番リッチだったようだ。さて、御飯の方は、少し硬めに香ばしく炊き上がった。ちょっと、水が少なかったのかもしれません。あるいは、新人に花を持たせるための思いやりだったのかも。おいしく煮込んだカツをほおばる。明日への英気十分。スープも用意されていましたが、もう満腹で、明日に回す。

 

10月11日 日曜日 霧

:30に起床。シュラフを片付けて朝食の準備にかかる。昨日残っていたスープでおじやを作る。本当は、葛根田川で開発した新メニュー"Minestrone ojiya con cheese di Masako"の計画だったのだけど、食材がシフトしてしまいました。次の機会に、またお願いします。清水さんも初めてのテント山行とは思えない手際の良さで、テントを撤収。あたりは一面に霜が降りていて、木の枝には霧氷がびっしりとついている。

6:00 二日目の先頭はK班。滑りやすい木道を気をつけながら登り、四阿山を目指す。

6:15 頂上の祠で記念撮影。ガスで展望はない。細い尾根を下る。風が吹くと、霧氷がぱらぱらと落ちてきて雨具をたたく。



6:43 茨木山への分岐を分けて浦倉山に向かう。

7:52 パルコール嬬恋スキー場のゴンドラ駅を過ぎて、浦倉山に登る。

8:08−24 ここから先、昭文社の地図では、尾根沿いに破線ルートが伸びているのだが、その信憑性に疑問を持っていたところだ。下り始めてすぐに、「右 土鍋山 180分、左 米子大瀑布 120分」のお手製標識が現れた。

しかし、右に行く道は、尾根を下っており、2万5千図に載っている巻き道と思われる。そこで、左側の尾根を進む。

8:38 間もなく道は大きく左に曲がる。米子大瀑布へ下る道だ。目指す尾根はまっすぐ。そこには、背の高さほどの笹薮があるだけで、踏み跡は見当たらない。堀ちゃんと花爺が偵察のため薮に突入。歩けないほどではないが、それなりに深いヤブだ。ガスで視界が悪い状況も鑑みて、薮への突入は断念。



8:55 先ほどの分岐に戻って土鍋山を目指す。はじめは、尾根にそって伸びていた道も、だんだん東にそれていく。昭文社の地図に描かれているルートは、現地調査をせずに安易に描かれた線だ。情報提供をして修正してもらわないといけない。ときどきルートを見失うこともあるが、概ねしっかりした踏み跡が続いている。

9:58 小川を渡る。赤沢側の源流部。分水嶺を歩いていて流れる水を渡るのは、あってはならないことなのだけど。。鞍部で、一旦尾根に乗ったけれど、またすぐに巻き道になる。

11:32−56 土鍋山の三角点に到着。2000mのプレートを持って記念撮影をするが、三角点の標高は、1999.4m。ゆっくり昼食タイムとしていたら単独行がやってきた。バイコールスキー場から登ってきたとのこと。まさか、こんなところで登山者に会うとは思ってもいなかった。話を聞くと分水嶺を歩いているとのこと。山中泊はせずに、車に自転車を積んで行って、登山口と下山口は自転車で結ぶやり方で、歩いているとのこと。話が合う。



12:00 少し歩いたところが山頂。こちらは、標高2000mある。急な道を木につかまりながら降り、登り返すと台地状の地形になる。「放牧中に付き解放厳禁」の札が落ちていたが、ゲート自体は残存していない。左手の台地が乳山牧場になっている。

12:46−57 その台地の先端が破風岳だ。荒船山に似た地形で、破風岳は艫岩に当る。北側は断崖絶壁。少し戻って、笹薮をジグザグに下る。ようやくガスが晴れてきた。毛無峠に車が止まっているのが見える。右手には、小串硫黄鉱山跡が見える。その手前に、水を当てにしていた谷が見えるが、水が流れているように見えない。

13:23−52 毛無峠に到着。駐車場にテントを張ろうと思っていたが、風が強いので、群馬側に林道を下り、風がよけれそうな場所を見つける。ストレッチをしてからテントを張る。

13:58 目当てにしていた沢には、やはり水はなかった。くねくね道をさらに下る。

14:15 ようやく流れている水を見つける。道路脇の水だが、仕方があるまい。水を濁さないように堀ちゃんが採水してくれた水を、男性陣で担ぎあげる。

14:52 テント場に戻る。外で皆で食事をしたかったが、寒いので今日もテントの中で食事をすることにする。今日の飯炊当番は清水さん。ギャラリーがいろいろなことを言う中、もう少し、もう少し、と水の量を調節。メインディッシュは、マーボ那須とポテトサラダ。サラミに剣先するめ、隣のテントからは、イカの塩辛&キュウリも差し入れてもらい、酒を楽しむ。さて、そろそろいい匂いがしてきました。今日の炊き上がりはどうでしょうか。表面には、ぽつぽつと穴があいてます。大成功のよう。しんなりとしたマーボーなすをかけて食べる。おーいしい!。



 

10月12日 月曜日 晴れ

4:30に起床。やはり昨日は疲れていたのでしょう。ぐっすりと寝れました。餅うどんで体を温めてから外に出ると、東の空が紫色に染まり、浅間山の麓には街の光が見える。風も収まり、下限の月が明るく輝いている。

5:55 分水嶺を忠実に辿るため、林道を峠まで登り返す。駐車場の付近では、大きな三脚を据えた写真家のグループが思い思いの方向にカメラを向けていた。日の出を狙う人、浅間山を狙う人、妙高・火打を狙う人、どちらを見てもすばらしい景色だ。今日の先頭は村田班。最初のトップは、ライオンキング(自称ライオンハート)。毛無山までの急坂をぐいぐいと登っていきます。後続は、景色に見とれている振りをしながら立ち休みをしてペースを調整する。高度が上がるにつ入れて、北アルプスの山々が次々と頭を出してくる。

:23−29 毛無山に到着。展望を楽しむ。白馬、劔は冠雪している。雪の無い表銀座の稜線の奥に、部分的に冠雪した槍、穂高。乗鞍も冠雪しているようだ。さらに、明瞭な登山道が御飯山に向かって続いている。笹原の鞍部と、樹林のピークを何回か繰り返す。

:16−22 一気に御飯山とも思ったが、最後の急登の手前で一本立てる。ここで、先頭を清水さんに交代。高度を稼いだところで進路を左に振り、鞍部を一つ越えた先が御飯山の山頂。



:41−57 笹が刈り払われてしっかりした標識が立っていた。ここからが、本日の第一関門。ザックを置いてあたりを偵察する。正面が分水嶺の尾根だが、樹林の間に強靭そうな笹が密生している。この方向には踏み跡はない。右手の方には10mほど踏み跡が伸びていて、そこまでいくと、黒湯山、万座、白根、横手山と、これから歩いていく山々が一望できる。しかし、踏み跡は、そこで終わっており目の前には笹の斜面が広がっているばかり。誰も来ないので頂上に戻ると、雉打ちに行ったのかと遠慮していたとの事。確かに、雉打ち道だったのかも知れない。花爺の魔法のポケットから出てきたトマトを頂いて、いざ出陣。トップは、もちろんヤブクイーン。正面のルートは左手が崖になっていて危険そうなので、右の斜面をトラバースしながら降りて、傾斜がゆるくなる中間部で尾根に乗るようなルートを取ることにする。ネマガリダケの高さは丁度背丈ぐらい。前方の木や遠方の山を目印にしながらトラバースしていく。左左に行こうとするのだが、笹に乗るたびにずるりずるりと滑って、下っていく。倒木も多くて、あっ、という声と共に、ひとり、ふたりと姿が消える。ようやく尾根が見えてきたが、少し下りすぎたようで、10mほど登り返す。なんとリボンを発見。



:43 やはり、歩く人は歩いているんだ。木につかまりながら急な尾根を降りる。分水嶺は、ここから、右側の広い尾根に移る。再び、笹原に入り右にスイングしながら下る。前方の林道がだんだん近くに見えるようになってきたが、笹の丈も徐々に高くなっている。後からGPSデータによる適切な指示(茶々とも言う)を受けながらルート取りをする。最後に尾根が右折するが、少し早めに曲がってしまう。一旦沢に下って、正しい尾根に登り返す。ここでもテープを発見。車の音が直ぐ近くに聞こえる。尾根を下ると左手に林道が見えた。



9:42−54 林道に下りて健闘をたたえあう。ズボンはびっしょり、滴った水で靴の中まで濡れてしまった。林道の脇には、「遭難多発地域」との標識が立っていた。全員無傷で降りて来れて一安心。さて、ここからが第2関門、黒湯山だ。700mほど林道を歩いてとりつきを探す。2mを優に超えるマガリタケの笹原で、なかなか取り付けない。

10:06 20mほど先の土手の上に見える白樺の木を目標に突入。先頭は、ライオンキング。日の当たるなだらかな斜面に生えたマガリタケは、まるまると太っていて強靭。足を引き抜こうとしても、どうにもならない。しっかりと足を上げて踏み越えていかないと進めない。背の丈を優に超える笹のために、先ほど目標にした白樺の木もどこにあるのか見えない。ライオンキングはぐいぐいと進んでいくが、追いつくのが大変。しばし、格闘した後、右手を見上げたら目標としていた白樺の木が見えた。20m進むのに要した時間は6分間。時速200mの進行速度になる。黒湯山までの距離は、1000m。5時間のヤブこぎは体力が持たないだろう。勇気ある撤退を決意し、林道に戻る。(長年愛用していたズボンが笹に引っかかってぱっくりと避けてしまい、戦意喪失したのが本当の理由だけど)。



10:15 左手の笹薮を恨めしそうに見ながら林道を歩く。ところどころ取り付けそうなところがあるが、5mもいけば密ヤブとなり歯が立たない。

10:26−30 沢筋に、「太田堰源流の地」の碑が立っていた。その昔、御飯山にトンネルを掘って、太平洋側の水を日本海側の高山村に引こうとしたらしい。エジンバラが沢に沿って偵察に行く。登っていけそうとのことだったが、詰め以降の状況が読めないので無理はしないことにする。

10:48−11:04 さらに林道をあるいて、分水嶺の鞍部に立つ。長野側は大きく崩れている、自然の現象なのか、下に作られた林道のせいなのか? 崖の縁に沿って路がある。武沢さんが偵察に登り、黒湯山方面に路が伸びていることを確かめるが、今回は無理をしないことにする。帰宅後、調べたところ、この道は、2007年に、日本で唯一の標高2007mの三角点がある山である黒湯山への登山道として万座温泉観光協会が整備した道らしい。今回は、このまま車道を万座温泉まで下って終了とすることにする。山田峠に1時に迎えに来てくれているようにお願いしていたタクシーの予約を、2時9に万座温泉に変更。

11:22−11:44 万座峠に到着。万座山への尾根筋も密ヤブ。この地域の分水嶺を忠実に歩くためには、相当量の積雪があることが必須条件のようだ。道路脇の駐車場は、頻繁に通る車やバイクで落ち着かないので、そこで分岐している林道山田入線の入り口で昼食タイムとする。

12:23 万座温泉街を下り、豊国館に入る。湯治客が長く滞在できるような落ち着いた宿。¥500の入浴料も周りのホテルの半額程度。内風呂と、広くて気持ちいの良い露天風呂がある。真っ白な熱めの湯。飲むとすっぱい味がする。露天風呂の脇で横になって昼寝をする。湯から上がってチューハイを飲んでいたら、タクシーが来た。お願いしていた時間よりも大分早く来てくれた。これならば、14:50の特急に間に合うかもしれない。さあ、乗り込もうとすると一人足りない。元祖待った君だ。様子を見に行くと、ようやく上がったところで裸っぽ。最後は、やっぱり締めてくれました。

13:40 タクシー発進。さあ、間に合うでしょうか? 最初の難所は白根山。白根山の前の駐車場はいっぱい。火口に向かって観光客の列が見える。反対車線は混んでいたが、こちらの車線はスムーズに進めた。次の難関は草津温泉。ここは、温泉街の中の抜け道を通って通過。14:47長野原草津口に到着。武沢さんが、すばやくタクシー代を払って、改札口を顔パスで通って、14:50草津4号に乗り込んだ。


 

笹薮の通過は残雪期に限る。しかし、そうばかり言っていたら、いつまでも分水嶺が終わらないので、かすかな踏み跡を期待して秋に稼ぐ。今回のルートは、後半にヤブがあることが分かっていたが、近くを林道が走っていることを保険にして、この時期の実施とした。一番心配していたのは御飯山からの下り。ここの急斜面は状況によっては断念して引き返すことも想定していたが、深い笹のために、大きな怪我をするような落下の危険はなくチャレンジが出来た。登りだったら断念していたところだが、下り基調だったので、ヤブクイーンのしなやかな身の捌きで突破。ここを突破できただけで、十分に満足できる成果だった。黒湯山、万座山を残雪期に再チャレンジしようという希望もあるが、先ずはルートを先に延ばすことを優先したいと思う。11月には、万座温泉を起点に、山田峠を経て、野反湖を目指す。概ね登山道がありルートの心配は無い。初日の水場は良く調べておこう。火山地帯では、水が浸透してしまい水が得にくい、というもの今回得た教訓。

回を重ねるたびに仲間が増えていくのも、もう一つの楽しみ。自然の中を少し一緒に歩けば、すぐに旧知の仲間のような一体感が生まれる。

 

10月10日 歩行距離 7.4km 行動時間 5:20 累積登攀標高 1171m 累積下降標高  269m

10月11日 歩行距離 12.8km 行動時間 7:38 累積登攀標高 764m 累積下降標高  1261m

10月12日 歩行距離 10.8km 行動時間 6:35 累積登攀標高 714m 累積下降標高  844m