5月5日
朝、テントから出ると塩尻方面の街の灯りが綺麗だ。両テントとも撤収が速く4時10分にはライトをつけて歩き出すことができた。前二ッ山を越え鉢伏山に5時に到着。午伏寺に降りる分岐を通過、横峰に6時10分に着いた。高ボッチ山がすぐそこに見える。夏には高山植物が沢山見られるようだが、今回はスミレなど、小さい春の花が少しだけ。
下るにつれ「ヒトリシズカ」などがポチポチ。荷直峠まで来るとスミレが多くなってきた。
東山に8時に着く。ここからは車道に平行している登山道を歩くが粘りのある黒土で靴の裏に団子状につき歩き難い。標高1000mくらいで中山道に合流。春の香り漂う里山風景を楽しみバス停を横目に、みどり湖駅までテクテク歩く。この駅から2013年12月に繋いだ霧訪山は新緑の山に姿を変えていた。分水嶺西ルートは経ヶ岳を越えていよいよ権兵衛峠を目指すことになるが厳しい藪が行く手を阻む。この山域は雪の季節に来るとして、それまでは東北地方のルートを延ばしたい。分水嶺メンバーは地図読みのベテラン揃いのため自分の引いたルートに確信をもっているので右だ左だと譲らない。今までは皆の意見を聞くだけ聞いて最後に村田さんが判断してルートを延ばしてきた。自分がチーフになってみて彼の大変さ、偉大さがよく解った。今回はチーム一丸となって歩いたことでこれからの分水嶺山行の方向性を見つけられそうな気がする。
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