19回目を数える分水嶺の計画で、初めての日帰り山行。予定行動時間4時間というのも最短記録だ。福島/栃木県境の分水嶺は藪が厳しく、梅雨時に歩くような場所ではないのだが、オサバ草の群生があることで有名な帝釈山から田代山の間だけは登山道が作られている。今回は、全長6kmほどのコースを、花を楽しみながらのんびりと歩こうという企画だ。
「オサバ草祭り」が開催される今の時期には賑わう馬坂峠ではあるが、アクセスが悪いことには違いがない。麓の檜枝岐から季節限定で運行されるシャトルタクシーも、檜枝岐温泉館に宿泊した人限定で、一般登山者は利用できない。この地域はタクシー会社も少なく、調べた範囲ではジャンボタクシーを持っているのは、2社で2台だけ。そこで、会に山行計画を出すのと共に、ジャンボタクシーの予約を入れて、アクセスの足を確保した。
どのぐらいの人が集まってくれるだろうと心配していたのだが、なんと18名もの方が参加申し込みしてくれた。これでは、ジャンボタクシーでは乗り切れない。SLのTbさんが、早速アクションを起こし、バスの手配をしてくれた。登山に強い石黒タクシーに問い合わせたところ、この人数に対応できる車両がないということでRV観光のバスを紹介してくれた。片道に少なくとも5時間半はかかるとのことなので、横浜駅の出発は6:00とする。東京方面にお住まいのメンバーには厳しい時間だが、なんとか全員が集合可能であることを確認してほっとする。
残る心配は天気だけ。週間天気予報では50%から70%をいったりきたり。この季節に、雨が降ることを心配しても仕方がないので、早々と「雨でも行きます」と宣言する。