会創立25周年記念
オーストラリア・コジオスコ山行
 

日時・ランク・天候  2007年12月2日(日)〜8日(土)  A-A−5   10人参加

   山行記  
 
 ★ MT.コジオスコ (2228m) K.M.
 オーストラリアは日本の20倍以上の国土、見渡すかぎりなだらかな山また山、行けども尽きない大草原、広大な台地の続きでした。
 世界自然遺産に指定されたブルーマウンテンズ国立公園は、ユーカリの木が700種類もあり、その広大な樹海や囲りの岩壁や峡谷はすばらしいものでした。
 旅行中雷雨の時もあったが、肝心のスリーシスターズ見物、国立公園の核心部グランドキャニオントレッキング、そして最大の目的、M.Tコジオスコ(2228m)登頂の3日間共、晴天に恵まれラッキーな旅でした。
 MT.コジオスコはリフトの終点(1930m)から標高差約300mの山頂迄、険しい所は一切ない、約3時間の行程、山肌には残雪が残り、山道には珍しい沢山の花々が咲き、まさに楽園に遊ぷの感がありました。
 更に鷲いた事は登山道に鉄製のスノコ状の金網が敷きつめられていた事です。いずれにしても、土をほとんど踏むことのない恐らく世界唯一の登山道ではないか
と感心させられました。

  ★プルーマウンテンズ国立公園 S.K.

  12月3日早朝シドニー空港着、時差はサマータイムを加算して2時間進める。
晴、気温20度、初夏、直線に近い道を西方へ走る事110q、沿道は樹木が多く家はまばら、青紫のジャカランタの花が目を引く。
 世界自然遺産ブルーマウンテンズ国立公園、観光の街カトウンバ、展望台から奇岩「スリーシスターズ」を望み、崖の下に果てしなく広がるユーカリの原生林は七つの国立公園と保護地区を併せると東京都の4倍以上の面積になるという。
 散策路は花花、日本で見たような花・・・。でも葉が全然違ったり…。
 ホテルのあるルーラの街も緑がいっぱい。隣接のゴルフクラブは巨樹巨木がずらりと並び、どこまでも歩いてみたいような美しい街と公園でした。

奇岩スリーシスターズ ブッシュハイキング
 

 
グランドキャニオンを歩く Y.C.

 フライトの疲れも一晩ぐっすり寝たおかげで今朝は皆元気だ!
 ティムさんの迎えの車でブラックヒースの町で弁当を積込み、トレールの入口で現地ガイドのジェフさんと合流。
 沢山の珍しい花々に気をとられて、なかなか足が進まない。
 700種類もあるユーカリの中で、匂いや葉の形の違い、油分の多い葉のため、山火事は珍しい事ではない等の説明を聞きながら300mの標高差を下る。
 よく整えられたトレールには裏見の滝や大羊歯林、アポ リジニーの住居跡の岩、また谷川 の渡渉のスリルを味わう。
 時折の水飲み休憩、ビスケットのおやつタイム等、ティムさんの心配りは有難かった。そして200m程登り、エバンスルックアウト近くの岩棚で昼食をとったのは1時をとうに過ぎていた。
 登山道の閉鎖で縦走を変更し車に戻り、ゴペッツ、リーブ展望台からのブライダル・ベール滝を見に行った。落差200mのその細い滝は那智の滝の様だった。
 山火事によってのみ種子が蒔かれるグラスツリーの大きな細長い花に驚き、視界の開けた所で見る800mの断層や眼下に広がるユーカリの森の雄大さに息をのんだ。
 昨日の様な雷雨の不安もなく、快晴な中楽しい一日が終った。
  ★ ルーラからスレドボへの移動日 F.Y.
 濃い霧の中、車でシトニー空港へ向かう。束へ約100Km、一時間半で着いた。国内線ターミナルから双発のかわいいプロペラ機に乗南へ飛んで45分、首都キャンヘラに着く頃には晴れており、再び車でまずアインスリーの丘へ行く。
 標高842mの頂上から街全体を見渡すことができ、眼前にまっすくのびる大通りの向うに湖をはさんで国会議事堂が立つ。特徴のある国旗掲揚台が目印で、高くあがるジェット噴水もよく見える。まわりを丘にかこまれた緑の多い首都の眺めを楽しんでから、再ひ車で南下し、クーマからは西へ入る。
 途中の車窓の景色はなだらかな丘の起伏する牧草地だが、牛もほとんと見当たらず、出会ったのはレストランのお皿の上だけで、カンガルー横断に注意との標識が数回あったが基本的には夜行性だからかお目にかかれなかった。
 首都からおよそ190Km、次第に山がせまってきて、スキー場として有名なスレドボに着いた。
 


MT. コジオスコの登山道

MT. コジオスコ山頂

  ★MT. コジオスコ S.S.

 快晴に恵まれてー同はスレドボアルペンホテル傍からイーグルズネストハットをめざしてリフトに乗る。眼下はユーカリの森、壮大な景色を楽しみながらやがて着く。
 この国特有と思われる花々もー面に咲き私達を迎えてくれている"バターカップ"という五弁の花びらがつややかに光っているのが可愛らしく印象に残る。
 登山道は植生保護の為か金属の網板で覆われていて歩きにくい。やがて展望台に着く。オーストラリアならではの広大でなだらかな稜線を望みながら賑やかにー休み。
 クータパンタ湖展望台、ローソン峠を経て山頂到着、360度の景観をたのしむ。他国の方達との交流もあり、7大陸最高峰の一つを踏めた喜びを皆んなで分かち合いながら往路を戻った。

めずらしい花 名前は? めずらしい花 名前は?

  ★ シドニー湾クルーズ K.N.


 スレドボからキヤンベラに、国内線でシドニーへ。オーストラリア最後の夜はシドニー湾ディナークルーズ。港はクリスマスシーズンとあって各国の観光客だ大変なにぎわいだった。
 間もなく私達の乗る船がその大きな白い姿を現わした。その名もキャプテンクック!  案内された所は三階窓際の特等席。すてきなジャズ演奏を聞きながら、おいしい食事と全長1149m、 世界2位のシングルアーチを持つハーバーブリッジや、世界的に有名な建造物オペラハウスをはじめ、世界三大美港のーついわれるシドニー湾のすばらしい夜景をたっぷりと楽しんだ。
 あまりの美しさに時を忘れてしまい予定外のポイントで下船、二階建の立派な電車に乗って帰るという楽しいおまけもついたー夜になった。
 翌早朝、シドニー空港よりケアンズを経由、旅の思い出をいっぱいに帰国の途についた。 
 

シドニー湾の夜景 キャンベラにて
 
  

1